CLO/CBOとは

(1)証券化とは

証券化とは権利を証券にすること
⇒これにより容易に売買できる

(2)証券化による資金調達

中小企業向け債権を束に仕組みと工夫を加え、投資家から資金調達を実施します

  1. 束にする債権(=裏付け資産)の中身により種類があります
    • 貸付債権を証券化⇒CLO(ローン担保証券)
    • 社債を証券化⇒CBO(社債担保証券)
      ※CLO = Collateralized Loan Obligation(ローン担保証券)CBO = Collateralized Bond Obligation(社債担保証券)の略称です
  2. 仕組みや工夫
    • 信用補完措置
      外部信用補完(第3者による保証等)、内部信用補完(優先劣後構造等
    • SPCの活用
      投資家保護のため、金融機関からの倒産リスクから隔離
    • 信託銀行の活用
      信託財産の独立性、税務上の透明性、財産管理、受益権への変換機能
    • 規模の拡大、リスク分散
      広域連携の取り組み

(3)一般的なスキーム図

一般的なスキーム図

CLO/CBOのメリット

  1. 市場(投資家)からの資金を呼び込めることにより資金調達の多様化が図れます。
  2. 将来、単独で社債発行等を行う前の、直接金融への第1ステップとなります。
  3. 無担保、長期での調達が可能であり、資金繰りの安定化が図れます。
  4. 特にCBO(社債担保証券)においては、社債発行による企業ステータス・信用力向上効果が期待できます。