平成30年度 東京都経営革新優秀賞 受賞企業一覧

最優秀賞

株式会社ふらここ(中央区)

テーマ:3D機器を導入した製造と生産、販売体制の構築
取組概要:木目込人形の原型作りの工程に3D機器を導入し、商品開発体制を整備。あわせて自社店舗(ショールーム)を保有し、顧客ニーズを反映した商品づくりを行う計画。現場の女性社員が顧客に近い感性で原型づくりを行うことを可能としたほか、ショールームを通じ顧客のニーズを吸い上げ、ものづくりに反映させる体制を構築。引き合いは順調に増加し、大きく業績を伸ばしている。

優秀賞

株式会社環境経営総合研究所(渋谷区)

テーマ:紙パウダー化及び合成樹脂との混成技術を使ったシート製品装置の海外展開
取組概要:紙パウダーと合成樹脂を融合させた材料をもとに食品トレーを製造。大型設備の開発や海外現地法人の設立により、国際競争に勝てる成形材料ネットワークを構築する計画。国内工場に新たな手法による量産ラインを設置したほか、韓国・米国子会社設立により国内外工場の連携による生産体制を構築。グローバルな展開で大きな飛躍を遂げている。

優秀賞

株式会社メトロール(立川市)

テーマ:長距離着座確認エアセンサの開発
取組概要:機械構造スイッチの開発で培った高精度加工技術を活かし、表面の粗いワークと治具の精密着座確認を可能とする電子式非接触エアセンサを開発・販売する計画。精密な流路開発やセンサの補正技術の確立などにより、繰り返し精度±0.5マイクロメートルのエアセンサを開発。短距離型等の用途開発も進め、自動化ラインにも多数採用されている。

奨励賞

有限会社朝日鍍金工場(江戸川区)

テーマ:完全乾燥システムの開発導入によるキャップ型製品の品質の向上
取組概要:キャップ型製品のめっき乾燥工程に、傾斜遠心分離型乾燥機及びタワー型乾燥機を開発・導入し、人手に頼らずにめっき液の残留・乾燥不良問題を解決する計画。機械メーカーと共同で乾燥機2種を開発し新ラインを構築、生産性と品質を向上させた。海外より安価に、海外と同等以上の品質を実現し、顧客ニーズに応えている。 

奨励賞

株式会社エイ・アイ・エス(千代田区)

テーマ:会計パッケージ事業から海運業の統合業務システム(ERP)事業への拡大化
取組概要:海運・国際物流業向け会計システムの販売から事業領域を拡大、上流の営業システムと一体となった海運業の統合業務システム(ERP)を開発・提供する計画。契約や採算、燃料管理等のシステムを開発するとともに、他社の連携サービスも利用可能な統合プラットフォームを構築。業界のニーズに対応し、事業を拡大している。

奨励賞

東京ブラインド工業株式会社(港区)

テーマ:吸音ローパーティション・吸音壁貼付パネルの開発と吸音製品の事業化
取組概要:吸音ブラインドの開発経験を活かし、新構造の基本吸音パネルを開発。それを使った吸音ローパーティションや吸音壁貼付パネル等の商品を展開していく計画。デスクトップパネルや両面吸音タイプ等も展開し、音漏れや騒音に困っているユーザーに総合的な対策を提案。オフィスのほか学校や工場などにも販路を広げている。している。

表彰式の様子 (平成30年11月15日(木)・産業交流展2018メインステージ)

 

受賞式の様子と、副賞の「東京都伝統工芸コラボレーションメダル」

           

30年度受賞企業の声

  • 当社はどうしたらお客様の求めるものが提供できるかを常に考えて新商品の開発に取り組んできました。今回の経営革新計画では、製造工程に3Dの最新技術を取り入れた新商品を開発し、ショールームを開設することで、お客様ニーズをモノづくりに反映させる体制を構築しました。これによって、新商品の売上高が全体の4割を超えるに至り、年商は5年間で3倍近くまで拡大しました。これからも経営理念のもとに、新商品の開発および新たな販路の開拓に取り組み、業界に先駆けた新しいビジネスモデルを確立して、業界内の活性化を図って参ります。