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15 江戸象牙(えどぞうげ)

15 江戸象牙(えどぞうげ)
主な製造地
台東区、文京区、墨田区ほか
指定年月日
昭和58年3月10日
伝統的な技術・技法
  1. 型づくりは、墨付け・図取りをした後、鋸又はノミ等を用いて手作業にて荒彫りをする。
  2. 彫り(仕上げ彫り・模様彫り)は、線彫り、あらし模様彫り、布目模様彫り、平彫り、芝山彫り又は透かし彫りによる。
  3. はぎ合せは、@置物にあっては、合せ又はダボを用い、A撥(ばち)にあっては、ニカワを用いて行う。
  4. 磨きは、トクサ、ムクの葉、角の粉等を用いて磨き上げる。
  5. 染色は、ヤシャブシ等の天然染料を用いて色づけする。
伝統的に使用されてきた原材料
象牙
沿革と特徴

象牙は滑らかな肌さわり、美しい光沢と縞目模様の変化の妙と加工に適した固さを持っていることもあって、工芸品の素材として優れた要素を備えています。このため洋の東西を問わず、古くから珍重され使用されてきました。

古代エジプトでは豪華な家具や装身具に象牙が用いられ、古代ギリシャやローマでもいろいろな神像がつくられています。また中国でも古くから用いられ、隋、唐の時代には南方との交易が盛んになり、インドやタイから多くの象牙が輸入されるようになるにつれ、上流階級の調度品の装飾などに愛用されるようになりました。

この中国の象牙彫技法が、奈良時代に伝えられたことは正倉院の遺品により知ることができます。象牙に細密彫刻を施した儀礼用の物差し、琵琶の撥、碁石などが正倉院に遺されています。

また象牙の原材も収蔵されていることから、日本でも原材を加工していたことがわかります。

象牙とは、象の門歯が伸びたもので、大きいものは3−4メートル、重さ40−60キログラムにもなります。雌象の牙は細身で長く、雄象の牙はそりが強く太くなります。

象牙製品は、茶道における茶匙、茶蓋に始まったといわれ、こうして江戸時代には象牙が広く使われるようになり、江戸時代中期には根付け、髪飾、三味線撥などに用いられ、武士から町人に至るまで多くの人々に愛用されるようになりました。

連絡先
産地組合名東京象牙美術工芸協同組合
所在地〒111-0035 台東区西浅草3−26−3
電話03(3841)2533
ホームページhttp://www.tokyo-ivory.or.jp/
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