トップページ > 伝統工芸品の紹介 > 17 江戸簾(えどすだれ)

17 江戸簾(えどすだれ)

17 江戸簾(えどすだれ)
主な製造地
台東区、港区
指定年月日
昭和58年8月1日
伝統的な技術・技法
  1. 竹割りは、目をひいた後、なたを用いて大割り及びへぎを行い、小刀を用いて小割り及び削りをする。
  2. ヨシ、ハギ、ガマ、ゴギョウ及びイヨダケについては、編み出す製品を想定して、ウラ、中、モトの太さをそろえながら選別を行う。
  3. 編みは、素材のくせを、ためた後、左右均等になるようにウラ、モトを交互に編みあげる。編み方は、1本編み、2本編み、もじり編み、組み編み、蛇腹(じゃばら)編み、亀甲編み、こまがえし又は模様編み等とする。
伝統的に使用されてきた原材料
タケ、ヨシ、ハギ、ガマ、ゴギョウ、イヨダケ
沿革と特徴

簾の歴史は古く、万葉集の中にも登場しています。

額田王が近江天皇(天智天皇)を想いて作る歌「君待つと、吾が恋ひをれば、わが屋戸の簾動かし秋の風吹く」や、清少納言が唐の詩人白居易の「香炉峰雪撥簾看」(香炉峰の雪は簾を撥げて看る)の七言律詩にちなみ、御簾を高くあげた話はよく知られています。

また、簾に縁をつけた高級なものは「御簾」とも呼ばれ、平安時代から宮廷や貴族の屋敷、神社、仏閣などで、部屋の間仕切りや日よけに用いられてきました。

江戸簾は、浮世絵の黄金期の代表的絵師、喜多川歌麿(1753−1806)の作品である「百科園涼み」「簾ごし美人図」「風俗三段娘」などにも、しばしば登場しています。

江戸簾の特色は、竹、萩、御形、蒲、よし、などの天然素材の味わいをそのまま生かしているところにあります。最も多く利用されている竹は、肉質が固くしまっていて色艶が良い秋の彼岸から春の彼岸までの間に採取します。竹の加工は、材木のように鋸で切るのではなく、目に合わせて細かく割ったり、薄くへいだりするため、幅や長さを一定にするのがなかなか難しいものです。

また用途によっては、竹の裏を三角に削ったり、かまぼこ形にしたり、反らないように柾割にするなど、特殊な割りかたもあります。

このように一見単純そうにみえる竹割りにも、その性質を十分に知り抜いた長い経験と高度な技術が必要です。

連絡先
産地組合名東京簾工業協同組合
所在地〒111-0031 台東区千束1-18-6 株式会社田中製簾所内
電話03(3873)4653
ページの先頭へ戻る