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27 江戸木彫刻(えどもくちょうこく)

27 江戸木彫刻(えどもくちょうこく)
主な製造地
葛飾区、足立区、台東区ほか
指定年月日
昭和63年7月29日
伝統的な技術・技法
  1. 下絵は、立体彫刻の場合は四面の図柄を、厚肉彫刻その他の場合は表面の図柄を、木炭、筆などで和紙に書く。
  2. 木取りは、木表、木裏、木目等に気をつけて行う。
  3. 彫りは、鑿と彫刻刀を用い、荒彫り、中彫り(小づくり)、仕上げ彫りと進めることとし、薄肉その他の彫刻の場合は中彫り(小づくり)から始める。
  4. 仕上げは、立体彫刻及び厚肉彫刻の場合は、削り仕上げとし、薄肉その他の彫刻の場合は、削り仕上げ又はトクサ磨き仕上げとする。
伝統的に使用されてきた原材料
ケヤキ、クス、ヒノキ、ビャクダン、キリ、サクラなど
沿革と特徴

彫の歴史は古く、一説によれば6世紀の仏教伝来とともに始まったといわれています。

平安時代から鎌倉時代に多くの仏像が彫られ、貴族好みの優美・華麗なものからしだいに武士の気風を繁栄して勇壮なものが多くなっていきました。

室町時代に入ると仏像を必要としない禅宗が全盛期を迎え仏像彫刻は影をひそめ、代わって社殿や寺院の柱・欄間などに装飾を施す建築彫刻が急速に発達し、世に知られる名工・左甚五郎は桃山時代から江戸時代はじめにかけて活躍した人物でした。

建築彫刻は、もともと大工が手がけていたのですが、江戸時代に棟梁たちの中から装飾を専業とする宮彫師が現れました。

彼らは、仏像を彫る仏師が鑿と小刀を使い分けたのに対して、主として鑿を用いる仕事が中心。

江戸周辺で彫刻のある建築物としては、日光・東照宮の陽明門が代表格です。

明治時代、西洋建築があちこちに現れると、仏具や社寺の装飾にたずさわっていた職人たちも西洋彫刻に挑戦しはじめました。昭和初期に造営され、今も使われている国会議事堂に、当時、300人もの彫刻師が3年以上の歳月を費やして彫り上げた傑作が今でも残っています。

木彫に使われる材料は、欅、桧、桜、樟などいろいろです。彫刻は、彫の技術はもちろん下絵の構成によって仕上がりの良否が決まります。味わいのある作品を彫ろうとすれば、絵や書はもちろんのこと、茶道、華道に至るまで、幅広い知識を身につけることが必要なのです。

連絡先
産地組合名日本木彫連盟 江戸木彫刻
所在地〒120-0015 足立区足立1-34-17 サトー彫刻内
電話03(3691)7154
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