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31 東京三味線(とうきょうしゃみせん)

31 東京三味線(とうきょうしゃみせん)
主な製造地
中央区、台東区、豊島区、ほか
指定年月日
平成2年8月9日
伝統的な技術・技法
  1. 継手(つぎて)作りは三つに切断された材料を、鋸とのみで「ほぞ」と「溝」を作り、徐々につなぎ合せていく。
  2. 綾杉彫りは留めを切った後に、裏をノミでさらい、更に生反(なまぞ)りでさらい、続いて別のノミで綾杉を丁寧に一本づつ掘っていく、その際、綾杉が一本でも欠けないように細心の注意を要する。
  3. 胴付けは四枚の綾杉を掘り終わった材料を膠(にかわ)で接着する。堅木のしかも楕円状のもの四枚を金物も使わず、膠だけでもたせるのでその接着面は精巧さを要求される。
  4. 皮張りは、三味線用に仕上げられた皮を、先ず水で濡らしてよく絞った布を皮に巻き、皮を湿らせ、木栓(きせん)という特殊な道具を使い、皮を止め、張り台にのせ、縄を掛けて徐々に皮を張っていく。
伝統的に使用されてきた原材料
紅木(紫檀)、紫檀、樫、花櫚(かりん)、桑、皮(猫、犬)、生糸
沿革と特徴

日本の三味線の祖は、中国の三弦にあります。三弦は中国の元におこり、14世紀末には琉球国に伝わり蛇皮を用いたので蛇皮線と呼ばれました。

わが国に初めて三弦が琉球から伝えられたのは、室町時代末期永禄年間(1558−70年頃)のことで境野港に初めて入ってきたと考えられています。

当時琵琶法師が蛇皮線を用いて小唄や踊歌などにあわせて弾いている間に蛇皮が破れたので、他の動物をいろいろと試み、ついに猫皮を用いることを考え出したのです。

かくして琵琶の撥で演奏するというわが国独特の三味線が出来上がったのです。

江戸での発達は、寛永の頃に神田治光や石村近江のような名匠が現れ、現在の三味線音楽の基礎ができあがり歌舞伎の長唄や、義太夫、一中、常盤津、清元、新内の邦楽の発達とともに三味線作りも発達したのです。

三味線には独特の「サワリ」という余韻(響き)を残す現象があります。「サワリ」の音楽的効果には日本人の民族性が関係しています。

原色よりも中間色を好む日本人は原色よりも複雑な倍音(オーバートーン)を含む音を好むようです。伝統的に使用されてきた原材料で棹の部分には紅木(インド産)、紫檀、樫、花櫚、桑などが使われます。皮張りには猫や犬の皮が使われます。

連絡先
産地組合名東京邦楽器商工業協同組合
所在地〒132-0035 江戸川区平井4−1−17 向山楽器店内
電話03(5836)5663
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