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33 東京無地染(とうきょうむじぞめ)

33 東京無地染(とうきょうむじぞめ)
主な製造地
新宿区、中野区、杉並区ほか
指定年月日
平成3年8月15日
伝統的な技術・技法
  1. 精錬:
    生機は、生糸に含まれたセリシン、脂肪、その他の天然不純物を持っている。それらを除去し、フィブロインを残すことで絹特有の優れた風合い、光沢を出すために行う工程。
  2. 前処理:
    精錬に使用した溶剤を充分に洗い落とすために清水にさらし、振り洗いする。
  3. 地入れ:
    精錬された白生地の表面を平らにし、染め斑が出ないようにするために行う処理。
  4. 中性浴:
    絹の特色、手触、身体への馴染み、光沢、絹鳴り等他の繊維に見られぬ優れた点を活かす最適な染法である。
  5. 色合せ:
    色を構成している明度、彩度、色相の三属性を見本に合せる。見本と同じ色にするには均衡を保ちながら濃度を上げ染色する。
  6. 後処理:
    • 染色後、色止めで後処理し、染色物の湿潤、堅牢度を向上させる。
伝統的に使用されてきた原材料
生機、マルセル石鹸、精錬助剤、絹布白生地、植物染料、化学染料、染色助剤
沿革と特徴

古代より現代に至る染色法の中でもっとも基本的な染めは無地染(浸染)です。草木の根、花、葉、皮、果実等で布地に色付けすることから始まります。

仏教の伝来(552年)と共に藍、紅花が渡来し、奈良平安時代には大和民族独特の染め技術が確立され、無地染は地染をはじめ、ぼかし、絞り等が盛んに行われました。

鎌倉時代になると絹織物が発達し、草木染めに必要な灰汁、鉄媒染、酢の発達により、浸し染は大きく進歩し「江戸紫に京鹿の子」といわれたものです。このことは江戸時代の染色のうち鹿の子絞りは京を第一とし、紫染は江戸産を最上とするという意味で、東西両都の染色の特徴を言い当てたものです。

このように江戸紫、江戸茶をはじめとする無地染は、江戸庶民文化として芽生え庶民の間で広く愛用されました。

現代の無地染は手作業が中心で、色無地は、色抜きして再び染め替えることができます。最初に明るい色を選び、次には年齢にふさわしい渋味のある古代紫、紺、抹茶などを選びます。また、お嬢様にお譲りになる場合には、色を替えて染めると、若々しい雰囲気にもなります。時代が変っても流行に左右されることなくいつまでも美しく着られます。

連絡先
産地組合名東京都染色工業協同組合
所在地〒169-0051 新宿区西早稲田3−20−12
電話03(3208)1521
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