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34 東京琴(とうきょうこと)

34 東京琴(とうきょうこと)
主な製造地
文京区、世田谷区、渋谷区ほか
指定年月日
平成3年8月15日
伝統的な技術・技法
  1. 胴造りは、甲羅の長さ、巾を決め、甲表を木目が良く出るようにゆるい球面にするためにムクリ(縦方向のソリ)山形(横方向のソリ)を内丸鉋で削る。甲裏を釿で削り、外丸鉋により仕上げ、ノミで綾杉文様を彫る。さらに四本の桟木と関板、糸じきりを彫り込む。
  2. 甲焼きは、コンロに木炭で火を起こし、焼ゴテを赤く加熱して、表面全体を焼き上げる。
  3. 包み部品(口前、四分六、柏葉、足廻り、裏穴「音穴」)を作成し、甲羅に彫り込み、接着する。
  4. 芯座打は龍眼(芯座)を六分板に等間に13個あけた穴に木槌で打ち込む。龍尾にはすべり止めと装飾を兼ねた布を張る。
伝統的に使用されてきた原材料
桐、紅木紫檀、紫檀、絹糸
沿革と特徴

わが国における筝曲の発祥は九州・久留米の善導寺の僧賢順(けんじゅん)が、雅楽と琴曲の影響を受けて筑紫流(ちくしりゅう)といわれる曲を、室町時代の末期に大成したことに始まります。

筑紫流はその後、八橋流(やつはしりゅう)を経て生田流、山田流を生みだしました。

18世紀に江戸の山田斗養一(宝暦7年、1757年生まれ)は、従来の筝曲が三味線の伴奏役であったのに対し、琴を主演奏楽器として曲を作りました。山田流、山田検校(斗養一)は大変な美声の持ち主であったので、江戸の人気を得たといわれ、爪や楽器の改良も行い現在の「山田琴」の原形を作りました。

さらに山田流の曲に合わせて琴師重元房吉(しげもとふさきち)が楽器の改良を行いました。

房吉は琴の長さを6尺にし(従来より3寸短い)、琴の厚みもそれまでのものより厚くし、ムクリ(縦方向のソリ)を強くして音量の増加を図り、かつ琴爪を大きくしたので音質も明瞭になりました。

これが東京琴の特徴であり、現在、山田流、生田流を問わず広く使用されています。

コトを表す漢字に「筝」と「琴」があります。

筝は現在、普通にコトと読んでいる13弦の楽器をさし、琴は正確には柱(じ)を用いない7弦の楽器で「きん」と読みます。

現在では常用漢字の中に琴の文字しか含まれていないため、筝より琴の方が実際にはより多く使われています。

琴に使われる材料には、桐、紅木、紫檀など。また琴の糸には絹糸が使われています。

連絡先
産地組合名東京邦楽器商工業協同組合
所在地〒132-0035 江戸川区平井4−1−17 向山楽器店内
電話03(5836)5663
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