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38 東京手植ブラシ(とうきょうてうえぶらし)

38 東京手植ブラシ(とうきょうてうえぶらし)
主な製造地
台東区、墨田区、荒川区ほか
指定年月日
平成14年1月25日
伝統的な技術・技法
  1. 木地加工:
    木地を切断して、鉋で削る。
  2. 型付け:
    木地に型板を置き、植毛部分に墨で目印を付ける。
  3. 穴あけ:
    型付けした木地に穴をあける。
  4. 毛切り:
    毛材を一定の長さに切断する。
  5. 振り混ぜ:
    毛の先(軟)と根(硬)が同じになるよう、手で混ぜる。
  6. 毛ごしらえ:
    短毛、クセ毛等を除去する。
  7. 植付け:
    一定量の毛材を正確に摘まみ取り、木材の中心に引き線を通し、二つ折りにして、穴に植え込む。
  8. 蓋付け:
    引き線を隠し、使いやすくするため、薄い木の板を取り付ける。
  9. 木地仕上げ加工:
    @本体と蓋の大きさを揃えて手触りを良くする。
    A横の部分に溝を付けて、持ちやすくする。
  10. 手ガリ:
    毛丈(毛の長さ)を定めて、毛先を揃えるために刈り込む。
  11. 仕上げ:
    塗料を均等に塗る。
伝統的に使用されてきた原材料
毛材:刈萱(かるかや)、パーム、パキン、シダ、ツグ、馬毛、豚毛、山羊毛
木地材:桂、ホウ、桜、ブナ、竹
沿革と特徴

刷子(ブラシ)は明治7年(1874年)ころ、フランス製刷子を手本として製造され始め「洋式刷毛」と称されました。明治10年上野公園で開かれた第一回内国勧業博覧会において西洋型として好評を博しました。これらの洋式刷毛の製造に携わったのが従来の刷毛職人たちであり、毛は馬毛、木材は樫、穴をあけるにも手モミの錐というところから出発しました。

明治21年、当時百三十銀行頭取であった松本重太郎氏によって日本最初の刷子製造会社が設立され、幾多の研鑚を重ねた結果、今日見られるような普及へと繋がってきたわけです。ブラシ製造業は東京・大阪を中心に発展していきました。産業界で新しい機械が出来てくると、そこにはいろいろな工業用ブラシが使われるようになりました。家庭では生活の欧米化が進み家庭用ブラシの需要が増えました。それに伴い和歌山などのブラシメーカーは大規模な機械による大量生産を始めました。その後大阪・和歌山では工場の機械化がいっそう進みました。一方東京ではもともと工業用ブラシ業者が多かったため耐久性が高い手植えによるブラシが作られていました。

手植えブラシは引き線と呼ばれるステンレス線により連続して植毛されているため、一穴ごとに植毛されている機械植えに比べとても丈夫です。このような理由から東京のブラシ製造業者は伝統的な手植え植毛を続けてきたのです。

連絡先
産地組合名東京刷子工業協同組合
所在地〒130-0001 墨田区吾妻橋2−2−14 東京ブラシ会館
電話03(3622)5304
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