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江戸更紗(えどさらさ)

東京染ものがたり博物館(富田染工芸)
(とうきょうそめものがたりはくぶつかん とみたせんこうげい)

東京染ものがたり博物館(富田染工芸)
図案と色により異なる丸刷毛(まるばけ)がズラリ。

神田川沿いの小さな都電の駅、
そこに降り立ったときから始まる「染ものがたり」。

見学しよう

型染めを行う作業場をのぞいてみましょう。周囲には更紗と小紋の道具類や染めた布などが、製作工程の説明パネルとともに展示されています。有料の小紋・体験講座に参加すると他の作業場も見学することができます。

その一
7メートルほどもある板が並びます。7メートルほどもある板が並びます。
板場:長い板に貼った白生地(しろきじ)の上に型紙を置いて、刷毛(はけ)で染色を行っています。小紋の作業にも使います。
その二
更紗と小紋の両方の展示を見ることができます。

更紗と小紋の両方の展示を見ることができます。
更紗と小紋の両方の展示を見ることができます。
展示物:刷毛(はけ)などの道具が並んでいます。作業工程を説明したパネルを見るとグッと理解が深まります。
その三
ポーチや札入れも更紗でつくるとこんなに粋です。ポーチや札入れも更紗でつくるとこんなに粋です。
小物コーナー:更紗を染めた色鮮やかな小物を販売しています。

体験しよう

型紙の上から小さな刷毛(はけ)で色をこすって、ハンカチに季節の花などを染めてみましょう。ほんの少し力の入れ具合を変えるだけで微妙な色合いを出すことができます。作品は持ち帰ることができます。

その一
今日は桜にチャレンジしてみました。
今日は桜にチャレンジしてみました。
花柄など、5種類の型紙から一つ選びます。
その二
白は胡粉(ごふん)、それ以外は顔料です。
白は胡粉(ごふん)、それ以外は顔料です。
5色の中から好きな色をいくつか選びます。赤と白を混ぜ、小刷毛(こばけ)でピンクをつくりました。
その三
白を塗ってから赤でぼかすのがコツ。
白を塗ってから赤でぼかすのがコツ。
型の上から小刷毛(こばけ)で色をこすって花びらの模様をつけていきます。円を描くように刷毛(はけ)を動かし、色味をぼかしてグラデーションをかけることもできます。
その四
顔料をつけすぎないように慎重に摺(す)ります。
顔料をつけすぎないように慎重に摺(す)ります。
型紙をめくって、染め具合を確かめながら進めます。少し力加減を変えただけで色合いがまったく変わるのが不思議です。
その五
薔薇(ばら)を入れてみます。
薔薇(ばら)を入れてみます。
オプションで小さい型紙を使ってアクセントをいれることもできます。
その六
春らしいハンカチ。首に結んでミニスカーフにもなりそうです。
春らしいハンカチ。首に結んでミニスカーフにもなりそうです。
できあがりました。家でアイロンをかけて色を固着させましょう。

担い手の声

浅野 匠進さん
45年の経験をもつ浅野さんは、更紗と小紋の両方に秀でた希少な型染め職人です。

一生に一度は
伊勢型紙で染めた着物を着てほしい。

浅野 匠進 あさの たくみしん

伝統工芸士(経済産業大臣認定)

更紗は図案に合わせて注意深く選んだ刷毛(はけ)に染料をつけ、余分な量を棒で除く作業が難しいのですが、きれいなぼかしが出たときにやりがいを感じます。また、自分が染めた着物を着ている人を偶然街で見かけたときは本当に嬉しい。更紗も小紋と同様に、染める職人の力の入れ具合によって出来上がりがまったく異なる味わい深い柄。伊勢型紙で染めた着物をもっと着てほしいと思います。それが後継者を増やすことにもつながります。

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