継続的な取組

BCPの「策定」から「活動」へ

BCPは、事業内容や従業員を含めた経営資源などに密接に関わってくるため、各社の経営戦略とも言え、企業及び企業を取り巻く環境の変化を受けて、適宜見直しや改善が必要となります。BCPは、つくることではなく継続的に取り組んでいくことが重要です。

BCPが本当に機能するかを検証するためには、演習を行うことが最も有効です。策定したBCPの不備や改善点を認識できるとともに、必要な施設や設備に加えて、それらを維持するために必要な人員などを確認できます。また、社内の意識を高め、各自の役割、責任、権限を確認することができます。

演習は大きく分けて、以下のステップで進めます。

  1. 演習計画の作成
  2. 演習の実施
  3. 改善事項の検討・周知

まず、演習の種類(机上訓練、実地訓練)、対象範囲、シナリオなどを決め、演習計画を作ります。演習の種類は、目的やBCPの改善取組状況等に合わせて選択します。対象範囲については事務局だけで実施するか、部門ごとの担当者を収集するか、全社レベルで実施するかなどを検討します。シナリオは、対象リスクが発生した際にどのような状況になるかを想定して作成します。例えば大地震が発生し、社員の出勤率が60%を下回るとどういうことが起こるか、という状況を想定します。

演習の実施においては、進行役、書記、実施者、評価者といった役割を置き、シナリオに沿って復旧手順、継続対策を確認します。ここでポイントとなるのが、シナリオを進めていく中で、BCP策定時には想定していなかった被害などを発生させることです。演習後は、参加者から出た意見をまとめ、対策を検討し、改善事項を全社員で共有します。

BCPを策定した当初は、トップマネジメントや運用担当者のモチベーションも比較的高く、多くの人や時間が投入される傾向がありますが、不測の事態に対応するためには、むしろBCPの計画的な取組が大切だと言えます。