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[2011年3月1日取材]
東京都の支援を積極的に活用し、製品開発や販路開拓に成功!
【久保金属株式会社】

会社概要

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銅やアルミニウムといった非鉄金属の卸売や加工を行う久保金属株式会社。インタビューに対応して頂いた専務取締役の久保祐一氏

 久保金属株式会社は、主に銅やアルミニウムといった非鉄金属の卸売や加工を手掛ける企業です。同社は1946年(昭和21年)、久保敬祚氏によって創業、前身会社の久保商店としてスタートしました。当時は銅や真鍮などの卸売が主でしたが、その後、顧客からの要望を受けて、アルミニウムやステンレスなどの取り扱いも始め、徐々に販売の幅を広げていきました。

 1981年、2代目の久保博一氏が代表取締役に就任し、それまでの卸売業に加え、その材料を活かした加工技術の展開にも着手。非鉄金属の銅やアルミニウムは、高い熱伝導性を持ち、放熱の素材に活用されることから、「ヒートシンク」をはじめとした熱対策製品も取り扱い、顧客向けに熱設計も含めた様々な提案を行っています。

 現在は、創業当初より行っている『非鉄金属問屋事業』、各種ローラー、医療機器などを扱う『金属製品製造事業』の2つを主要事業として展開。特に加工事業では、特殊固着技術「IMPACT工法」を用いた部品開発に力を入れており、軸受フランジシャフトなどを開発。従来は重切削により製造していた部品を、2つの部材を高精度・高強度で結合させることで、コスト削減を実現。加えて材料削減、切削エネルギー削減により、環境への負荷軽減にも貢献しています。

 さらに、近年は問屋事業、加工事業に加えて『環境対策事業』を開始。工場運用水、自然エネルギー、廃棄物の有効利用といった自然環境に配慮しつつ、費用対効果のある仕組みや技術の提供にも取り組んでおり、今後の展開にも期待が集まっています。
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    八王子市散田町にある同社社内。その他、山梨県都留市に製造工場がある
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    精密機器に使用されている、異種金属接合技術を採用したフランジシャフト
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    IMPACT技術を使用した部品のX線写真。SUS製シャフトと、アルミ製フランジが、IMPACT技術を利用して固着している様子を確認することができる

企業情報

企業名 久保金属株式会社
住所 東京都八王子市散田町5-8-16
電話番号 042-661-1165
資本金 1960万円
従業員数 14名
売上高 6億8千万円
代表者名 久保 博一(クボ ヒロイチ)
ホームページアドレス http://www.kubo-kinzoku.com/
主要製品 伸銅品、非鉄金属材精、精密加工品、放熱技術製品、環境技術

支援施策を利用した狙い

 当社では、これまでに平成21年度、平成22年度のコラボレーション交流会に参加しています。コラボレーション交流会を知ったのは、東京都中小企業振興公社(以下、「公社」という。)からの紹介です。東京都や公社が主催する交流会は、ある程度参加する企業の業種が限定されており、確度の高いマッチングができるので、コラボレーション交流会に参加することにしました。

 また、マッチングだけではなく、当社の持つ「IMPACT工法」の技術がどのように評価されるのか知りたいという気持ちもありました。

支援活用の効果

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同社では東京都や公社の支援を活用して、展示会などに積極的に参加している

 平成21年度のコラボレーション交流会では「IMPACT工法」をアピールしていたのですが、実際に大手メーカーから興味を持って頂いたのは、当社が持つ「ヒートシンク」の技術でした。当初想定していた形とは違いますが、これをきっかけにやりとりが始まり、結果的に受注につなげることができました。もちろん、メーカー側もコストや当社の対応のスピードなどを検討しながらという形だったため、受注に至るまでに約1年ほどかかりましたが、この交流会がいいきっかけになりました。担当者と良い関係を築けたことも、受注できた要因の一つではないかと思います。現在もその企業とは取引が続いています。

 また、もう一つのメリットとして、他の参加企業と交流が生まれ、いろいろな情報交換ができたことは非常に良かったです。こうした機会をきっかけに、それぞれの企業の強みを活かして、新たな連携につなげていきたいと考えています。

 東京都や公社の支援については、今後もぜひ活用していきたいと思っています。実際、昨年新たに取引を行うようになった企業は、東京都から紹介して頂いたところがほとんどです。「IMPACT工法」の開発についても、東京都の「革新的技術の事業化支援事業」を活用して、東京都立産業技術研究センターでの評価試験の費用を助成して頂きました。こうした費用は中小企業ではなかなか負担することができませんが、助成を受けることで評価試験の実施が可能になり、試作段階から量産まで結びつけることができました。現場に合わせたサポートや様々な情報をもらえるのは非常に役に立ちますので、今後も都や公社の支援は積極的に活用していきたいです。

今後の展望

 今後については、「IMPACT工法」を用いた接合技術をさらに展開したいと考えています。現在は、特に複写機を製造している大手メーカーや、複写機用のローラーを製造しているゴムメーカーへの営業に力を入れています。

 また、最近では産業交流展を通して異業種の方々と知り合う機会がありましたので、そうした新たな分野で「IMPACT工法」が活用できないか検討しています。今も自動車業界の方から興味を持って頂いており、採用されるまでのハードルはとても高いですが、挑戦していきたいと思っています。

【コラボレーション交流会への参加を考えている方へ】
 公社が綿密にマッチングの準備をしてくれますので、積極的に活用したほうが良いと思います。素晴らしい技術やサービスを持っていて、マッチングやコラボレーションに興味を持っている方は、臆せずにどんどん問い合わせて、参加してみて下さい。

お問い合わせ

東京都産業労働局商工部経営支援課 TEL:03-5320-4784