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  • 京王プラザホテルの取り組み|アクセシブル・ツーリズム推進事例

京王プラザホテルの取組み 東京都新宿区西新宿2-2-1

お客様の選ぶ権利、
選択肢を増やしたい

現場のコミュニケーションから生まれる
ユニバーサルルームの実現

1971年に日本初の超高層ホテルとしてスタートした京王プラザホテル。1988年からバリアフリーの取組みを始め、2018年12月には既存のユニバーサルデザインルーム10室を改装するとともに、ラグジュアリータイプの3室を新設し、計13室のユニバーサルルームをオープンしました。具体的な取組みについて、営業戦略室企画広報チーフスーパーバイザーの小田力氏、宿泊部客室支配人の中村さおり氏にお話を伺いました。

国際会議の受け入れが取組みのきっかけ

1988年に、アジアで初の開催となるリハビリテーション世界会議を受け入れることになり、それに対応するために取組みを始めました。この時、施設内の15室について部屋の一部を車椅子の方向けに改修しました。当時はまだ「障害と言えば車椅子」という認識であり、実際に車椅子ユーザーの方が多数お見えになりますので、まずはハード面の解決、特に、全ての人にとって生理的に必要なトイレやバスルームに注力しました。バスルームで申しますと、6センチほどの段差があったところに特注でスロープを作りました。また、ドアも外開きにすることで入りやすくするという工夫をしました。今の基準で考えれば「こんなこと?」という程度のことですが、当時は建物のバリアフリー化に関する法律もありませんでしたし、会議のために部屋を大きく改修するというのはハードルが高く、取組みを進めるには覚悟が必要でした。まずは車椅子の押し方、乗り方を体験するところから始め、どのように接遇するのが良いのかをスタッフで考えるところから始めました。
リハビリテーション世界会議を契機に、お客様からのご意見や日々の営業の中で必要な情報が集まってきていました。そうした情報を活かしたお部屋を作った方が良いと考え、バリアフリーに対して見識のある設計事務所の助言も頂き、2002年にユニバーサルルームを10部屋増設しました。
また、障害のある方だけでなく、赤ちゃんや小さいお子様にどう対応するか、ということにも意欲的に取組みました。赤ちゃんと一緒に泊まれるプランを企画したり、ベビーチェアや調乳器、お尻ふきをご用意したりしました。

ラグジュアリーデラックス(ユニバーサルデザイン)ラグジュアリーデラックス(ユニバーサルデザイン)

水回りを中心に更なる改装

2018年に既存の10部屋を改装するとともにラグジュアリータイプ3部屋を新設し、ユニバーサルデザインルームを計13室に増室しました。
この時は特に水回りに注力しました。2002年の改装の際は、配水管の関係で水回りを改装できなかったのですが、お客様からお風呂が使いにくいという声を頂いていましたし、私たちも全面的に水回りを広げる必要があると感じていました。車椅子の方が入れる広さをコンサルタントの方にもアドバイスを頂き新しくしました。
浴室にはスロープを設置し、浴室内は十分な広さを確保しています。一番広いジュニアスイートツインのお部屋には洗い場もご用意しました。また、浴槽のカランは手が不自由な方にも使いやすいように工夫しています。トイレは手すりと背もたれが着脱式になっており、背もたれクッションも装着できるようになっています。背もたれクッションをご自身でお持ちの脊椎損傷の方などから喜ばれています。
その他、視力が低下しているお客様に配慮したエレベーター表示、濃淡をはっきりさせた絨毯や、触っても痛くない客室番号プレートを採用するなど各所で工夫をしています。

対話を大切にしお客様に合わせた
お部屋をご用意

私たちは、「バリアフリー」ではなく、「ユニバーサルルーム」にしたいと思って取り組んでいます。バリアフリーで決められた部屋にご案内するのではなく、お客様の選ぶ権利、選択肢を増やしたいとの想いがあります。
例えば、トイレの手すりは可能な限り着脱式にし、電動アームチェアなどは通常はコンセントを収納できるようにするなど工夫して、通常利用でも違和感がないようにしています。着脱式は2002年から取り入れてきたのですが、お客様に合わせて調整していく、お客様に合わせたお部屋をご用意するということを大切にしています。
車椅子の方や杖を利用されている方など、何らかの障害のある方は私たちが認識しているだけで月50~80名程度いらっしゃいます。ユニバーサルデザインルームの稼働率は8割くらいで、リピーターのお客様も多くいらっしゃいます。オリンピック・パラリンピックについては、通過点だと考えています。これまでは肢体不自由や聴覚・視覚・精神・知的障害など様々なご不自由を抱えていらっしゃる方に注目が集中しがちだったと思うのですが、今後は宗教、国の習慣の違いなど多様なお客様へもう少し広い範囲で対応を考えていきたいと思っています。

ジュニアスイート(ユニバーサルデザイン)ジュニアスイート(ユニバーサルデザイン)

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