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  • 大島旅客自動車株式会社の取組み|アクセシブル・ツーリズム推進事例

大島旅客自動車株式会社の取組み 東京都大島町元町1-9-6

社内のコミュニケーションを円滑にしてアクセシブルに関する情報を伝達

風通しの良い社風で、
社員がアクセシブルの知識を共有する

竹芝桟橋から高速ジェット船で1時間45分。大島島内の唯一の公共交通機関である大島バス。空港や港、三原山など観光地へも運行しており、島の住民だけでなく観光客も多く利用しています。バスを利用する島の住民は高齢者が多いため、安心して利用いただけるための取組みを進めています。その取組みについて、大島営業所所長の平野暁氏と事務員の櫻井優香氏にお話を伺いました。

車いすでご利用可能な路線バスの運用

現在、車いすの方も利用できる路線バスを、低床バス4台とワンステップバス2台所有しております。観光バス、貸切観光バスは全てステップ付きです。
船の発着時間ですと観光客はもちろんですが、主には島民が利用します。特に車を持っていない、運転しない高齢者が病院に行く際などにバスを利用しています。その中には、車いすの方や認知症の方もいます。観光客でも年に数名は車いすの方がいらっしゃいます。低床バスは4台だけなので定期的にこの時間のこの路線という配車ができませんが、事前に「この時間にこの路線に乗りたい」等のお問合せを頂ければ、そこに合わせて低床バスを運行させるように配慮いたします。また、同系列の船会社から「車いすのお客様が乗船され、路線バスを希望しています」という情報が入ることもあり、その場合はできる限りの対応をするようにしています。

観光バスご利用の方のためのサポート体制

観光バスをご希望の障害のある方には、事前に説明をさせていただいております。一口に車いす利用の方と言っても、ご自分である程度歩行できる場合、介助者がいらっしゃる場合、全く歩けない場合と色々あるかと思います。「貸切バスは全てステップを上がっていただくタイプしかございません」と事前にお伝えして、ご理解いただいたうえでご利用いただいておりますが、車内前方のお席を用意するなどの配慮は系列会社とも事前に情報共有し対応しております。
また、車いすのお客様がご利用の際には「何かお手伝いすることはないですか」と聞いております。車内のお客様にも入口付近を開けていただくようアナウンスをするなどしています。乗降の際には、同行の方が介助しやすいように、荷物を持つなど、当事者のお体には触れない範囲でできることをしております。
こうしたサポートのため、弊社では数年前から毎年1~2人、交通サポートマネージャー研修を受講しています。指導できるベテラン運転手から受講し、他の社員にフィードバックしております。

車いす対応の低床バス

路線バスならではの苦労と今後に向けて

先日、電動車いす利用の方から、路線バスを利用して観光したいと問い合わせがありました。予め、どの路線に何時に乗車するかを教えていただけたら低床バスを配車する努力をすると伝えたのですが、お客様は「観光地で何分いるかはその時の状況次第なので、どの時間に乗車できるかは事前には決められない」と納得いただけず、どのようにすれば良いか大変困りました。と申しますのも、路線バスですので、そのお客様が降車したら、次のバス停に進み最終目的地まで行かないといけません。低床バスは4台しかありませんので、シフトがずれてしまったら全体が回らなくなってしまうのです。最終的にはお客様にお越しいただける体制を整えましたが、合理的配慮や障害特性などについて理解があれば、もう少し違う対応がとれたのではないかと思います。
限られた設備と人員ではありますが、多様な方々を受け入れるために勉強していきたいと思っています。

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誰にでも優しく、
どこへでも行ける 東京。

観光は誰にとっても自由で、どこへだって行けるはず。
「行きたいところを旅する」ということは
人生を豊かにしてくれます。

東京は、あなたが訪れてくれることを歓迎します。
伝統・歴史・文化・自然・テクノロジー、
そしてなにより笑顔に出会えることでしょう。

アクセシブル・ツーリズムを
もっと身近に、もっと楽しく。

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