高尾登山電鉄株式会社の取組み 東京都八王子市高尾町2205

公共交通機関として出来ることを現場から

現場で考え、共有し、カタチにする

高尾山にある薬王院の参拝客の足として1927年から運行している高尾登山電鉄。ご利用になる全ての方を安全に輸送するため、マニュアルではなくスタッフ1人1人が現場で考え、「お客様の移動のために必要なことはやっていこう」と移動のバリアを解消するための様々な工夫を実現されています。具体的な取組みについて駅長の町田慎也氏、鉄道部工務課長代理の三須勝氏にお話を伺いました。

社員の手作りの備品で段差解消

2008年12月に車輌を新しくした時にケーブルカーの段差解消のために板を設置しました。それまでは車椅子を人力で持ち上げて対応していたのですが、重量がありますし気にするお客様もいます。何か良い方法はないかと話し合う中で、社員から板を作るというアイデアが出ました。
ベニヤ板で何度も試作を重ね作成しました。ベニヤ板は軽くて持ち運びも便利なうえ、しなりがあるので丁度段差にフィットしスムーズに車椅子が移動できます。

バリアフリー法改正前からの取組み

エレベーターも2008年3月に設置しました。ケーブルカーから降りてすぐエレベーターで上がることが出来ます。ただし、帰りは改札の必要があるのでスタッフに声を掛けていただくようにしています。
このエレベーターが出来てから、「車椅子でも行けますか?」という問い合わせも減りました。問い合わせがあった場合でも「エレベーターがあるので安心してお越しください」とお伝えしています。
改札口も車椅子が通れる広さを取っています。2016年のバリアフリー法の改正よりもずっと前からです。それまでは改札が狭く車椅子のお客様から不便という声も頂戴していましたし、私たちも広くする必要があると感じていました。ちょうど床を直すタイミングがあったので、一緒に改札も直そうということで改修しました。
2007年にミシュランに選定されて、障がいのある方や外国の方も含め全体として利用者が増えました。全ての障がいの方にご利用いただいています。ただ、山ですので車椅子利用のお客様は単独でいらっしゃることはほぼありません。また、聴覚障がいの方については筆談対応もしていて、メモを用意しています。
車椅子の方については1回に2台までしか乗車できないので、団体などで2台以上の車椅子のご利用がある場合は、状況をご説明してお待ちいただくようにしています。

車椅子乗降用の段差解消板

誰でも同じサービスを提供できるよう教育に取組む

海外からのお客様は増えていて、特に中国、台湾の方が多くいらっしゃいます。外国語対応も必要だという声があがり、2018年の春から英会話教室を開いており、最低限の英語対応はできるようにしています。また切符売場のサイン類を4か国語で表記しています。
当社では社員教育として、サービス介助士の資格取得講座を受講するように推進しています。現在は3名が資格を取得しています。受講者が社内講師となって研修を行い、その内容を社員に共有します。社内での研修は全ての運行が終わった後、全スタッフを対象に行っているので大変なところもありますが、「全員講習を受けるのは当たり前」という認識でやっています。社員も少ないので日頃のコミュニケーションを密にして、現場において必要なことはできることから実現するようにしています。
普段私たちは交代制の勤務なので、誰が障がいのある方の対応をするか分かりません。そのため誰でも同じサービスを出来るようにする必要があると考えています。

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