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東洋興業株式会社 浅草演芸ホールの取組み 東京都台東区浅草1-43-12

お客様に喜んで頂くための場所

笑いの殿堂である寄席は、
誰もが楽しんでいただける気遣いに溢れている

様々な芸能人を輩出した浅草六区にある、浅草演芸ホール。浅草観光の名所にもなっており毎日多くの観光客がバスで訪れる他、往年の寄席ファンも集まります。館内には常に笑い声が溢れ、終演後は皆さん一様に笑顔で帰途につきます。様々なお客様を長年に渡りお迎えしてきた同館の取組みについて、浅草演芸ホール社長の松倉由幸氏にお話を伺いました。

高齢のお客様に愛される浅草演芸ホール

浅草演芸ホールとしての営業開始は1964年の8月です。1951年にこの場所で開業したフランス座が土台です。当時は3階建てでした。フランス座での公演の合間にコントなどの軽演劇を上演しており、渥美清さんが人気を博していました。これが評判となり、1959年に「東洋劇場」が生まれ、東八郎さんや萩本欽一さんなどが活躍されていました。東洋劇場ができた際に4・5階を増築し、同時にエレベーターを導入しましたが、そのエレベーターボーイとして北野武さんが働いていたことも有名です。1964年にフランス座がいったん看板をおろすにあたり、4・5階が浅草演芸ホールとしてオープンしました。1・2階が浅草演芸ホールとなったのは1971年からです。
お客様は高齢の方が多く、70代以上の方が大半を占めます。浅草という場所柄、特に当館は高齢のお客様が多いのではないかと思います。ですから、杖をついている方、車いすの方はほぼ毎日いらっしゃいます。目や耳の悪い方も多いのではないでしょうか。特に落語は耳で楽しめますので、視覚に障害のあるお客様も多いですね。

お客様の声にお応えして柔軟な対応を

毎日接するいろいろなお客様から学び、お客様の声もできるだけ生かそうとしています。 例えば、女性用トイレが少ないという声にお応えして、隣の土地の一部をお借りして建物の外に通路を作りトイレを増設しました。10年ほど前に車いすの方にもご利用いただけるトイレも作りました。しかし当時はバリアフリーに関する知識がなく、手すりをつけておりませんでした。お客様から使い勝手が悪いというお声を頂いて、手すりは後から取り付けました。
寄席の1階はフラットになっていますので、車いすのままお入りいただけます。特に車いす座席はないのですが、通路など車いすが止められる場所がありますので、車いすのままご覧になりたい方はそちらをご案内しております。座席で見たい方の場合には、車いすをお預かりいたします。
車いすだけでなく、扉の開閉のお手伝いや視覚に障害がある方、杖利用の方などはスタッフが進んでご案内し、トイレの扉の開閉などのお手伝いをすることもあります。 聴覚に障害があるようであれば、芸人さんがよく見える前の座席を案内するなど配慮しています。

車いすのままでも鑑賞できる館内

寄席はあらゆる人が楽しめるもの

障害のある方でも寄席は楽しめるということをアピールしていきたいです。例えば、寄席は落語だけでなく、色物が入り手品や紙切りなど目で見て楽しめる演目もありますので聴覚障害の方にも楽しんでいただけます。また、音声同時変換ソフトなどの導入も視野に入れております。音声同時変換ソフトは外国から来る方にも有効なのではないかと思います。
「楽しかった」、「スタッフが親切で良かった」、「また来ます」というお声が、私達にとって何より励みになります。お客様に笑いで元気になっていただくことが当館の使命です。 浅草寺周辺は道もバリアフリーですし、つくばエクスプレスの浅草駅ですと当館へのアクセスもとても良いので、是非お越しいただきたいと思います。

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