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全日本空輸株式会社(ANA)の取組み 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター

安心と信頼を基礎に、世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来に貢献する取組み

すべてのお客様に安心して快適な空の旅をお楽しみいただけるように

障がいのある方々のお困りごとの一つとして移動の困難さ・不便さや不安があげられます。航空会社であるANAはそうした方々が安心して円滑な移動(ご旅行)ができるよう様々な取組みをしています。そこで数ある取組みの中から代表例についてCX戦略部の今泉さん、太田さんにお話しをお伺いしました。

「すべての人に優しい空」の実現に向けて

ANAでは、1952年の創業から安全運航を第一に航空運送サービスを提供してきました。近年では多様性を尊重する持続可能な社会の実現を目指し、「お客様のダイバーシティ」に着目し、「すべての人に優しい空」の実現に向け「ユニバーサルなサービス」の提供を加速しています。

最初に、空港や機内における施設やサポート器具などのハード面での対応について簡単にご紹介します。ほんの一例ですが、障がいのあるお客様や、妊娠中のお客様など、お手伝いが必要なお客様向けの空港専用カウンター(SPECIAL ASSISTANCE)を国内50の全空港に設置し、車いすを利用するお客様などに配慮した高さのカウンター、座位が保てない方のためのリクライニング式車いす、金属探知機に反応しない樹脂製(非金属)車いす、遠隔手話サービスなどをご用意しています。機内においては、機内用車いすでそのまま入退室できる化粧室を設置(一部機種)しています。

詳細はANAのホームページ「おからだの不自由なお客様へ」でもご覧いただけますが、車いすご利用の方だけでなく様々なお困りごとを抱えている方へのサポート体制を整えています。空港や機材により対応できることが異なる場合もありますので、事前にご相談いただきお話しをお伺いした上でご搭乗いただけるように最善のサポートを行っています。

また、空港や航空機内のみならず、空港外の動線も円滑に移動できるようUniversalMaaSの実証実験や社会実装、アクセシブルツーリズムの深化に向けて全社で取り組んでおり、障がいのあるお客様が躊躇することなく、快適にご旅行ができる社会の実現に貢献できることを目指しています。

次にご紹介するのは、お客様に寄り添った企画やサービスができるようグループ社員への教育など、ソフト面の向上への取組みについてです。 接遇スタッフが障がいのあるお客様を適切にサポートするために必要な知識やスキルを習得する訓練・教育を実施することはもちろんのこと、障がいのある方々が感じている心のバリアへの理解を深めることを目的として、全グループ役職員を対象に、2018年から「心のバリアフリー」に関する啓蒙教育(心のバリアフリーセミナー)を職種を超えて行っています。コロナ禍中は中断していましたが、2023年は東京都アクセシブル・ツーリズム推進セミナーを利用させていただき、3年ぶりに対面で15回目のセミナーを開催しました。障がい当事者講師から直接お話を伺い、オンライン参加の受講者も含めて活発な意見交換をおこなうことで、障がいへの理解を一層深めることができました。参加した社員自身も「また旅に出たい」とANAを選んでくださるお客様と共に、新たな体験や歓びを創ることを心から待ち望んでいると感じる声があがりました。

また、修学旅行や団体旅行等でANA便をご利用またはご検討されている特別支援学校の皆様に向けて、2018年から継続して、「ANAそらぱす教室(搭乗支援教室)」を開催しています。これは、ANA便をご利用いただく際の事前準備として、実際に社員が学校に出向き体験授業をおこなうものです。2017年に特別支援学校の先生から「事前授業をやっていただけないか」とお電話をいただいたことをきっかけに、その声に応えたいと、直接お電話をいただいた部員メンバーが出向いて実施した授業が「そらぱす教室」のはじまりです。発達障がいがあるお子様は、先の見通しがつかなかったり、予想外のことがあったりするとパニックになってしまい、空港や飛行機の特殊な環境を心配して旅行を諦めてしまう方も多いと聞きました。そのようなお声を受けて、知的障がい・発達障がいのある生徒様向けのプログラムは、保安検査の擬似体験をカリキュラムのメインとし、おひとりずつ、本番の流れで検査を体験していただくものにしています。本物に見立てた保安検査場と係員とのやり取りで、想像力ではカバーしきれない点を補い、不安の払拭につながればと考えています。

航空機のご利用が初めてのお客様や、ご搭乗に際して慣れない環境に不安のあるお客様などに向けては、「そらぱすブック」や「そらぱすビデオ」をホームページで公開しています。

世界中のヒト・モノ・コトの新たな出会いやつながりを創り出したい

2020年春先からのコロナ禍は未曽有の出来事で、閑散とした空港ロビーや機内が長く続きました。出口が見えない中で、航空会社としてどのようにしていけばよいか、毎日模索するなか、機内食の通信販売や、A380型機/FLYING HONU(フライングホヌ)を利用したチャーターフライトなどを実施しました。当時、多くのお客様から「飛行機に乗って旅行ができる日を心待ちにしている」というお言葉もいただき、社員一同気持ちが前向きになりました。

そしてコロナ禍を経て、お客様にお会いできる機会がANAに戻ってきました。私たち社員が心待ちにしていた時が訪れた今、航空事業の大切な役割と、それに携わることのありがたさを改めて認識しています。

ANAはこれからも「すべてのひとに優しい空」をテーマに、世界中の多様なお客様の"架け橋"となり、新しい価値を生み出す挑戦を続けていきます。

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誰にでも優しく、
どこへでも行ける 東京。

観光は誰にとっても自由で、どこへだって行けるはず。
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人生を豊かにしてくれます。

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伝統・歴史・文化・自然・テクノロジー、
そしてなにより笑顔に出会えることでしょう。

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