東京都食育推進計画(平成28年度~平成32年度)
食育とは、子供をはじめあらゆる世代の人々が、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、生涯にわたって健全な食生活を実践することができる人間を育てることです。
国は、平成17年6月に食育基本法を制定し、これに基づく食育推進基本計画を策定(平成28年3月には第三次食育推進基本計画を策定)しました。
また、都では、食育基本法に基づき、都道府県食育推進計画にあたる東京都食育推進計画を平成18年9月に策定(平成23年7月に一部改定)し、食料生産に対する理解、食を通じた健康づくり、食の安全などの分野ごとにそれぞれを所管する関係部局を中心として健全な食生活に関する取組等を進めています。
この度、前回の計画改定から5年後となる平成27年度に指標の調査・検証を行い、平成32年度までの5年間の新たな指標を設定するとともに東京都食育推進計画を改定しました。
今後も、都民一人ひとりが生涯にわたり健全な食生活を実践することができるよう、東京における食育を着実に推進していきます。
計画のポイント
東京の食をめぐる課題
(1) ライフスタイルの変化による食育機能の低下
(2) 消費と生産との乖離
(3) 食に対する理解の不足と食生活の乱れ
施策の体系
1.生涯にわたり健全な食生活を実践するための食育の推進
-
食をめぐる様々な問題の解決に向けて、乳幼児、児童・生徒、青年・成人、高齢者とい
う4つのライフステージに分け、それぞれのステージにおいて取り組むべき重要なテー
マを明確にし、効果的に推進
2. 食育体験と地産地消の拡大に向けた環境整備
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食を理解する交流や体験ができる仕組を作るとともに東京2020オリンピック・パラ
リンピックが開催されることから、食材の魅力について理解を深める取組を推進
2. 食育の推進に必要な人材育成と情報発信
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食育を推進する人材の育成と食育を実践するために必要な情報発信と環境整備
平成32年度までに達成すべき指標目標を設定
事 項 |
指 標 |
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現 状 |
平成32年度まで |
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1 |
食育の意義を理解する |
71.9% |
80% |
2 |
毎日、きちんとした朝食をとる |
・「食べないことが多い」又は 「全く、ほとんど食べない」 小学5年生 2.3% 中学2年生 5.9% |
0%に近づける |
・朝食欠食率 20~39歳男性 35.9% 20歳代女性 21.9% |
・15%以下 ・15%以下 |
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3 |
家族と一緒に食事をとる |
・ふだん家では夕食を一人で食べることが 多い小学4年生 2.4% 中学1年生 4.3% |
0%に近づける |
4 |
子供が学校や家庭で基礎的な食習慣を身に付ける |
・子供に食に対する感謝の心を教えている 児童・生徒の保護者 21.9% ・子供に食に対するマナーを教えている 児童・生徒の保護者 26.7% ・児童・生徒に学校給食を活用し、地場産物 について指導している小中学校 16.8% (注1) |
・40% ・40% ・80% |
5 |
健康を意識したバランスの良い食生活の実践 |
・野菜摂取量の増加 成人一日あたり野菜摂取量の平均値300.0g ・主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を 1日2食(回)以上食べている人の割合 84.5% ・外食や食品を購入するときに栄養成分表示 を参考にしている人の割合 49.1% |
・350g以上 ・90% ・75%(注2) |
6 |
東京都産食材の理解と地産地消の推進 |
・東京都産の食材を知っている人の割合 小学4年生49.5%、中学1年生48.4%、成人57.4% ・地元や東京の産物を購入したい人の割合 67.6% |
・いずれも80% ・80% |
7 |
食育を推進する体制の整備 |
・学校における食育推進体制がある学校の割合 食育リーダー設置校99.8%・ 食育推進チーム設置校 85.1% ・食育推進計画を作成している区市町村の割合 67.7% |
・いずれも100% ・100% |
(注1)現状値は全国から抽出した小中学校の担任を対象とした調査結果から引用
(注2)栄養成分表示がある場合
東京都食育推進計画(中間まとめ)」に対するご意見
本計画の改定にあたり、平成28年2月9日から平成28年2月23日まで、「東京都食育推進計画(中間まとめ)」に対するパブリックコメントを実施しました。
東京都食育推進計画の本文と概要
- (問い合わせ先) 農林水産部食料安全課 電話:03-5320-4882